2023/05/29 23:18
熊本県で作られている渋うちわ
この団扇の一番の特徴でもある渋うちわの渋は柿渋で、完成した団扇に柿渋を塗る事により、和紙を丈夫にし、長持ちさせ、さらに防虫効果もあります。
そして、柿渋は年月とともに深い色合いになり、革のように自分と一緒に育ってくれます。
栗川商店さんで使われている柿渋 は、また青い未熟のがら柿(豆柿)から採る事により、より強い渋がとれ、さらに5年以上、発酵、熟成させた渋のみを塗っています。
柿渋は平安時代より使われている、日本固有の材料で、防水、防虫、防腐効果があり、昔から万能民間薬として使われてきました。
さらに、私がこだわったのがこのサイズ。
小さい団扇『仏扇』にこだわりました。
バックに入るサイズが良かったんです。
何かと、エコを考えなければいけない時代。
エアコンも温度高めの場所が増えていく、昨今。
是非、団扇をバックに忍ばせて欲しいんです。
『携帯扇風機があるやん』と、思われる方がたくさんいるのは、十分承知ですが、渋うちわは使えなくなっても、全てがそのまま自然にかえってくれます。
金属も全く使っていません。
全て、竹と和紙です。
そして伝統工芸を後世に残す為には、みんなで普段から使う事だと思っています。